公開 2026.06.05 ・ 7分で読める
東大おうち塾コラム
高3最初の東大模試で英語37点。それでも私が東大を諦めなかった結果
高3最初の東大模試で英語は120点中37点。ショックを受けながらも志望校は変えず、科目ごとに課題を分析して英語を重点的に対策。本番では英語74点まで伸ばした文科三類の合格体験記です。
N.K(文科三類)
東京大学 文科三類 / 東大おうち塾 講師 / 公開 2026.06.05 / 7分で読める

目次
高3になって最初に受けた東大形式の模試(Z会東大テストゼミ)で、受ける前の自分の点数予想との乖離にショックを受けました。
英語は120点中37点。数学は80点中30点。国語は120点中57点。

高3最初・Z会東大テストゼミ(第2回)の個人成績。英語は120点中37点。
特に英語の37点は、自分でもかなりショックでした。英語は得意だった上に、文系にとって東大入試で英語は配点が大きく、英語で大きく崩れることは不合格を意味します。
ただ、私はその点数を見てすぐに志望校を変えようとは思いませんでした。もちろん楽観的に「まだ大丈夫」と考えていたわけでもありません。むしろ逆で、このままだと危ないという感覚はかなり強くありました。
それでも諦めなかったのは、模試の点数は「今の実力のすべて」ではなく、「これから何を変えるべきか」を教えてくれる材料だからです。
今回は、私が高3最初の東大模試で英語37点を取ったあと、どのように考えて、どう勉強の方針を変えたのかを記事にできればと思います。今、模試の結果が悪くて落ち込んでいる人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
第01章高3最初の東大模試で、私はかなり焦りました
正直に言うと、点数を見た瞬間はかなり焦りました。
それまで自分なりに勉強してきたつもりでしたし、英語もまったく何もしていなかったわけではありません。単語や文法の基礎も、高2までにある程度は固めていたつもりでした。
それなのに、東大形式の問題になると点数が取れませんでした。
自分ではある程度やってきたつもりなのに点数が出ないと、「自分の勉強は間違っていたのかもしれない」と感じます。
でも、今振り返ると、この時点で点が取れなかった理由は、基礎が全部無駄だったからではありませんでした。東大英語の形式に合わせて、どう点を取るかという練習が足りていなかったのだと思います。
単語を知っていること、文法が分かること、英文が読めることと、東大英語で時間内に点を取ることは少し違います。要約、読解、リスニング、英作文など、東大英語には独特の総合力が必要です。そこへの対策がまだ足りていませんでしたし、高3の早い段階から気付いて軌道修正ができたことが、振り返ると一番のターニングポイントだったと思っています。
第02章点数を見て終わりではなく、まず科目ごとに考えました
模試の結果が悪いと、どうしても総合点や判定だけを見て落ち込みます。
ですが、特に意識すべきなのは、「どの科目で点を伸ばすべきか」を考えることです。
英語37点、数学30点、国語57点という結果を見たとき、私は英語をかなり大きな課題だと考えました。
一方で、数学については、もちろん伸ばす必要はありましたが、英語ほど大きく時間をかけるべきかは慎重に考えました。私自身数学がもともと苦手だったというのもありますが、数学を得点源にするのか、それとも大きく崩さない科目にするのかで、勉強時間の使い方は変わります。
受験勉強では、全部の科目を同じように伸ばそうとすると、時間が足りなくなります。特に高3になると、残り時間は思っているより短いです。なので「どの科目でどのくらい点を取りにいくのか」「どの科目は最低限どこまで安定させるのか」を考えることがとても重要だと思います。
第03章私の場合、英語を重点的に伸ばすと決めました
私の場合は、英語を重点的に対策することにしました。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、英語の配点が大きく、合否への影響が大きいと感じたからです。英語で大きく失点すると、他の科目で取り返すのがかなり大変になります。だから、英語をこのまま放置する選択肢はありませんでした。
2つ目は、高2までに英語の基礎をある程度やっていたからです。単語や文法の基礎が完全にゼロだったわけではないので、東大形式に合わせた対策をすれば、まだ伸ばせる余地があると考えました。
ここで大事なのは、「点数が低い科目だから何となく頑張る」のではなく、「なぜその科目に時間を使うのか」を自分なりに説明できるようにすることだと思います。
私の場合、英語は点数が低かっただけでなく、配点が大きく、基礎もある程度あり、対策次第で伸ばせる可能性がある科目でした。だから英語に時間をかける判断をしました。
そこからは、ただ英語を長時間勉強するのではなく、東大英語で点を取るための勉強に切り替えていきました。長文を読むだけでなく、要約や英作文、リスニングなど、形式ごとに何が足りないのかをネットで調べたり、常に考えたりしながら対策するようにしました。
第04章高2までの基礎は、後から効いてきました
高3の最初の模試の結果を見れば、かなり悪いです。ですが、春の模試の結果を受けて、そこから改善点を洗い出し取り組んだ結果、夏の東大オープンでは英語を50点/120点まで上げることができました。まだまだ低い点数ですが、37点に比べると少しは前進していると言えます。ちなみに、半年後の実際の東大入試での英語は74点まで上げることができました。

夏の東大入試オープン(第2回)。英語は120点中50点まで上昇。
数ヶ月で点数を順調に上げられることができたのは、高2までに基礎をやっていたことが根底にあるからだと思います。
単語や文法、英文解釈の基礎がある程度あったからこそ、高3から東大英語の形式別対策に入ることができました。もし基礎がまったくない状態だったら、東大形式の問題を解いても復習に時間がかかりすぎて、なかなか前に進めなかったと思います。
だから、もし今の模試の点数が悪くても、「今までの勉強は全部意味がなかった」と考えなくていいと思います。基礎があるのに点数に出ていないだけなら、次にやるべきことは基礎を全部やり直すことではなく、得点につなげる練習かもしれません。
逆に、基礎がまだ不安定なら、焦って難しい問題ばかり解くより、基礎に戻る方が近道になることもあります。大事なのは、点数だけで判断しないことです。
第05章戦略を一人で考えるのは、正直かなり不安でした
当時の私は、先輩の合格点や得点開示、ネット上の受験記などをかなり調べていました。
東大に受かった人は、英語でどれくらい取っていたのか
数学が苦手でも合格している人はいるのか
自分の点数から、どの科目をどれくらい伸ばせばいいのか
そういう情報を見ながら、自分なりに戦略を立てていました。
ただ、正直に言うと、不安はかなりありました。参考書選びも、勉強時間の配分も、英語を重視する判断も、本当に合っているのか自信があったわけではありません。
今振り返ると、あのときに自分の模試結果を見て、「この方針でよさそう」「ここは変えた方がいい」と一緒に考えてくれる人がいたら、かなり心強かったと思います。
受験戦略は、情報を集めれば何とかなる部分もあります。でも、一般的な合格体験記がそのまま自分に当てはまるとは限りません。得意不得意も、学校の進度も、使える時間も、人によって違うからです。
だからこそ、本当に必要なのは「東大受験ではこれが正解」という一般論ではなく、「今の自分なら、何を優先すべきか」という個別の判断だと思います。
第06章模試が悪かった人に伝えたいこと
模試で点数が悪いと、本当に落ち込みます。
特に、周りに点数が良い人がいたり、SNSや合格体験記で順調そうな人を見たりすると、自分だけが遅れているように感じるかもしれません。
でも、最初の模試が悪かったからといって、それだけで終わりではありません。大事なのは、その模試から何を変えるかです。
私の場合、英語37点という結果を見て、英語を重点的に伸ばす戦略に切り替えました。結果的に、実際の東大入試では英語で74点を取ることができたこと、そして1年間頑張った教科だからこそ、英語は絶対に落とさないという絶対的な安心感を持って本番に臨むことができました。

本番・東大入試の得点開示。外国語(英語)は74点。
ただ模試の結果を見て落ち込んで終わっていたら、その後の勉強はかなり変わっていたと思います。
判定だけを見るのではなく、科目ごとに見てください。英語なら、単語なのか、読解速度なのか、リスニングなのか、英作文なのか。数学なら、基本問題の取りこぼしなのか、難問に時間を使いすぎたのか、答案の書き方なのか。国語なら、現代文なのか、古文なのか、漢文なのか。
原因を分け、次にやることを少しずつ具体的に深掘りをしていってください。
第07章東大おうち塾でできること
東大おうち塾では、模試の結果を見て、ただ「もっと頑張ろう」で終わらせるのではなく、今の点数から何を優先すべきかを一緒に整理します。
たとえば、英語が低い場合でも、基礎が足りないのか、本番形式に慣れていないのか、時間配分が悪いのかで、やるべきことは変わります。数学も、得点源にするのか、安定させる科目にするのかで、勉強の仕方は変わります。
私自身、受験生のときは一人で情報を集めながら戦略を考えていました。でも、自分の判断が合っているのか分からない不安はずっとありました。
もし今、模試の結果を見て「このまま東大を目指していいのか分からない」と感じているなら、一度、今の点数と勉強状況を整理してみてください。東大おうち塾では、東大生講師が一緒に現状を見て、科目ごとの優先順位や学習ロードマップを考えていきます。
模試で思うように点が取れなくても、すぐに諦める必要はありません。まずは、どこで点を落としたのか、どの科目を伸ばすべきなのか、次の1か月で何を変えるのかを考えてみてください。
模試の結果は、志望校を諦めるためのものではありません。次の戦略を考えるための材料です。
筆者
N.K(文科三類)
東京大学 文科三類 / 東大おうち塾 講師
公開 2026.06.05
吉祥女子高校出身。東京大学 文科三類 合格。高3最初の東大模試で英語37点から、本番で英語74点まで英語を伸ばした文系受験生。現在は東大おうち塾の講師として、模試結果の分析と科目別の戦略づくりをサポートしている。
